3日間の朝。この日はアユタヤへ、「行きはバス、帰りはクルーズ」というツアーに参加しました。
「象乗り体験付き」のツアーで、象の背に揺られ、象さんはサービスで「おしっこ」までしてくれました。「象に乗っている写真の絵皿」も、バスに乗る前に買いました。もちろん…絵皿買っているのは…若奥達だけでした。(どこに飾るんだろう…)
そういえば…由香ちゃんは昨日の寺院もそうだったけど、…あらゆる場面で「タイにしては巨額なお賽銭」をあげて、なにやら必死にお祈りをしていました。「息子が無事に医学部に受かりますように」だそうです。まあ…タイも仏教の国だから良いのかもしれないけれど…果たしてタイの神様が「受験のお願い」まで聞いてくれるでしょうか…。でも、由香ちゃんは「この際…なんでもいいから…神頼み」だそうです。蓮の花で水を浴びたり…「息子のためなら何でもする!!」でした。タイの神様へ。どうか日本の受験の神様に、由香ちゃんのお願い、伝えてあげてくださいね。
チャオプラヤー川をバンコクに向かってのクルーザーの中、隣の席になった「シャラクサイ若い女の子達3人組」が「まあ…世の中の事知らないのに…偉そうに…」の会話をしてました。若奥達はわざと聞こえるように「この前ね、コシノジュンコのパーティーが六本木ヒルズのグランドハイアットであってね、その後、山田くにちゃんも一緒に、2次会に行ってね…」(若奥談)とか「主人の学会が大阪であって、リッツカールトンで泊ったけど、あそこのフレンチは美味しいよ」(由香ちゃん談)とか、「由香ちゃん、ベンツ最近買い換えた?御主人はまだボルボ?」(若奥談)とか、ワザと聞こえる声で「シャラクサイ事言うには、あなた達は10年早いわ!!」と言わんばかりにお話しました。なんか…すごくイヤミなオバさんたちだ!! 若い娘さんたち…こんなオバサンになったらダメだよ(?)
バンコクに無事に着き、その後「伊勢丹」の食料品売場で最後の買い物をし、ホテルに戻ろうとたまたま乗ったタクシーの運転手の男の子がすごくかわいい子でした。独学で頑張って英語を習い、若奥たちも片言の英語で会話し、彼に2才の女の子がいる事、昨年彼の奥さんが交通事故で亡くなった事、信号待ちで女の子の写真も見せてくれました。若奥も由香ちゃんも彼にすっかり同情し、ホテルに戻って、着替えてから空港に向かうタクシーも、彼に500バーツでお願いしました。(普通は300バーツで空港まで行きます)
約束の時間に彼は来てくれて、「あまり時間がない」と言ったら必死で飛ばしてくれて、お蔭で30分で空港に着きました。本当に良い男の子で(顔も含めて)、生活のために、子供のために必死で頑張ってて、「またタイに着てくださいね」と言う優しい気持ちも伝わってきて…。500バーツの約束が「本当にありがとう。タイ、楽しかったよ。アナタも頑張ってね」と、1000バーツと財布の中の小銭ありったけあげて来てしまいました。この時も金銭感覚麻痺状態。でも、心地よい「金銭感覚麻痺」でした。本当に…彼には「最後の最後に、いい気分で日本に帰れます。ありがとう」と言う気持ちでいっぱいです。
そんなこんなで…無事帰国。もちろん飛行機の中は…離陸直後から爆睡。着陸して飛行機が止まって、人が席を立っている気配で目が覚めました。(機内食、食べたっけ??)
家について朝の9時。シャワーを浴びて着物に着替えて「普通」に仕事しました。ウソです。普通ではなく「すごく充実して」仕事しました。
今の気持ち。由香ちゃんに「ありがとう」、留守番してくれた社員に「ありがとう」、そして…快く行かせてくれた社長に「ありがとう」です。(でも、口に出しては絶対言わない…かわいくない若奥でーす!!)