「よっ、ねえちゃん」
ちょっと…私の立場も考えて…そんな格好でここに来ないでよ!!!。ここんところ「法事」でしか弟とは会ってなかったので、その時にはイッチョ前にスーツなんか着ているもんだから、改めて…「そうだった…油断してたけど…コイツはこういうヤツだった」ことに気づきました。
弟は母親の相続の為に、若奥の「相続放棄」の為の実印、サイン、印鑑証明…その他もろもろの書類を取りに来たのでした。
言われたとおりにサインをし、「よーし、これで財産相続放棄!!」と言って実印を押したら「俺も相続放棄だわ!!」と弟が言ったので、「えっ、それって…どういうこと??」
若奥の実家はもともと農家でした。そこにたまたまトヨタ自動車の「高岡工場」「下山工場」が誘致されて、若奥の実家は畑が売れ、田んぼがうれ、地価も上がり・・・知らない間に「なんちゃって資産家」でした。でもそのおかげで、おじいさんが亡くなった時の相続税が「どえらいこと」でした。その時の「学習」で、弟の3人いる息子のうち、長男の「けいくん」を父親と養子縁組し、今回「1代とばして相続」と言うことで母親の財産は、みんな「けいくん」が相続するんだそうです。家・屋敷もみんな。
若奥はびっくりしました。今どき男の子が3人いても、必ずしも長男が後を継ぐとは限らない時代。「長男が後をとるのが当たり前」と思っている弟夫婦。「あんな格好」して「あんな車」に乗っているのに、考え方は意外と古くてびっくりしました。「けいくんが一番よく仏壇お参りしてくれる。毎晩、般若心経を3回あげてくれるんだよ。後をとる子は違う」まあ、そこまで考えているんなら、「嫁に出た娘」が口を挟むことではないな…と思いました。
「うちの跡取りには口を挟もう」と思って、今日テストが終わったばかりの慎悟君にちょっかいをかけに「テストどうだった?」と聞きに行きました。彼は手鏡に向かって毛抜きで眉毛を抜きながら「普通。でも追試ではないと思うよ」と言い、「そういえば、頭髪検査は?」って聞いたら「ひかかった。再検査」だそうです。「またかい…っです。
ねえ、慎悟君…。うちには跡取りは、あなたしかいないんだから…。ちょっと!!!頼むよ!!!ほんとうに!!!
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