川平屋の会長「伊藤康司」(うちのおじいちゃん)は、豊田ロータリークラブに入っています。時々、本社・事務所と和ギャラリー(お店)を行き来する時に、「ロータリーのトートバック」に書類を入れて持ち運んでいます。若奥はこのバックを見ると、思い出す事があります。
若奥がまだ小学校3年生の頃でしょうか・・・。遠足に行く少し前に、母親に「ねえねえ、リュックサック買って・・・」とおねだりしていたその時、母親が奥の納戸から「茶色?黄土色?」のリュクを持ってきました。それにはデカデカと「ライオンズクラブ」のあの金のマークが・・・。若奥のおじいちゃんは三好農協の組合長をやっていてその関係でライオンズクラブに入っていて、家にこういう物があったのですが・・・。
「こんなヘンなの嫌だ!!!皆みたいに赤いのとかピンクとか、かわいいのが買って欲しい!!!」そう言った若奥に、母は言いました。「あんた、なに言っとるの!!!これはね、金持ちの子しか持てないリュックなんだよ!!!」その時若奥は思いました。「そうか・・・金持ちの子しか持てないんだ・・・」
遠足当日、やはり周りの友達はみんな、赤とかピンクとか、かわいいリュックを当たり前に持っていました。その中で若奥は一人だけ・・・「黄土色にライオンズマークのリュック」でした。「ミホちゃんのリュック、変ってるね」皆に言われましたが・・・。その時「そうだよ、これは金持ちの子しか持てないんだよ」と言ったかどうかは定かではありませんが・・・。得意げに持っていた記憶があります。(イヤな子供だね・・・)今思えば、若奥の育った家庭は・・・「ちびまるこちゃん家」みたいな家庭だったかも・・・です。
若奥は・・・といえば、子供達が「学校のセカンドバック買って」と言った時に、「これ持っていきなさい。これは金持ちの子しか持てないんだよ」などとは思いもつきませんでした。やはり・・・若奥の母はすごい人でした。「若奥のルーツはこの母だ!!!」と思います。でも若奥は未だに・・・母を追い越せない・・・。(と思っているのは・・・若奥だけ???もう追い越してる???)